ローカル線の無人駅化に想ったこと
勤労感謝の日は推薦入試と会議で「えびす講の花火大会」にも行けず家族と別行動となり,翌日の今日も大学の就職部会の出張仕事(~_~;)。またしても休日がつぶれた。でも,今日の出張では,思いがけず気分転換にもなる貴重な一日となった。
大学生の保護者会の支部総会で,就職状況や学生生活の概要を話すことがミッションの出張。大学にこういう保護者の組織があることに当初は驚きだったけれど,出席してみると貴重な情
ところで,今回のルートは【長野駅】から【塩尻駅】乗り換え【辰野駅】経由で,飯田線で【伊那北駅】までの111km。日曜日だからなのか?日常の実情なのか?乗客はまばらで,ワンマン電車も走っている区間だ。驚いたのは,走行中に車内で切符販売をしていた若い車掌さんが,駅に着くごとに乗客から切符を回収するためにホームをめまぐるしく走る…走る…!15年ほど東京暮らしをしていた私には新鮮でユニークなシーンに映った。
特に,飯田線の長野県区間は,全部で54駅あるうちの3駅(伊那市,飯田,天竜峡)だけを有人駅として残した以外は,すべて無人駅にされているから,車掌さんは陸上選手の方がいいかも知れない(笑)。
実は北欧のデンマークでは,ずいぶん前から郊外や農村地域は無人駅になっている。犬などのペット専用車両や自転車ごと乗り込める車両もあるから,交通機関が乏しいエリアでも多くの市民の“足”として鉄道は貢献している。各駅にはタイムカードのような機械が設置されており,乗客はコンビニ等で買える回数券をそれに差し込んで乗車区間によって「カチャカチャ」の回数を自分で自主的に改札してから乗り込む方式だ。電車のホームが一般道と繋がっている所も多いので,不正乗車をしようと思えば可能だけれど,時々車掌が電車に乗り込んでいて,乗客のチケットを検札してまわる際に,無賃乗車していたことがわかると,「10倍返しだ!」みたいな罰金を支払わねばならない。人々のモラルに期待して合理化を進めたデンマーク型の「無人駅」の発想は,信州のローカル線には似合わないだろうか。
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