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2013年8月25日 (日)

諏訪での講演で…

 諏訪湖を見たのは3月の人権教育講演会のとき以来だった。15日の湖上花火大会は残念ながら悪天候のために中止となったけれど,市民人口の10倍の約50万人が集まるという一大イベントの中止という事態にあっても,市民の協力と会場に詰めかけた参加者の冷静な対応のおかげで,ほとんどトラブルもなく惨事を乗り切ったことを,教育長さんは私に熱く語ってくださった。日本人としてのアイデンティティー,諏訪市民の温かさに感動したという。雨が降ったり止んだりというあいにくの天気でも,今日の諏訪湖の景色には趣を感じた。
 
今日は諏訪市PTA連合会主催の講演会だった。各校から動員された400名ほどのPTA関係者を前に,またしても私自身がサボっている家庭教育に関する内容をお話しする午後だった。それでも,「大人が子どものモデルになること」,「格好悪くても要領が悪くても,汗をかいて努力する大人の姿を見せること」…などを語らないわけにはいかない。ささやかな日常の積み重ねでも,子どもたちはちゃんと何か大切なことを,私たちから学んでくれる…。そう信じて,自分にできることから始めようとする仲間を募るメッセージを,若いお父さんお母さんたちに語りかけてきた。一人のダメな父親としての自分をさらけ出しながら,毎日進化し続ける大人をやめないよう,私なりの言葉で今日の講演でもお伝えしてきた。
 大きなホールで,“さくら”ではなく主体的に「質問」してくださった保護者が5人!…北欧ではあたりまえでも,日本ではあまり前例のないことだっただけに嬉しかった。形骸化しがちなPTA組織や恒例事業も,これからは少しずつ参加者同士が愉しみながら,意味ある取り組みを推進していくことを期待して,帰り道の諏訪湖を眺めて帰ってきた。

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