3月に得られた大切な時間
毎年のことだけれど,年度末はゆとりを失う。ブログを書くちょっとした時間すらとれない精神状態になる。今年もそんな不本意な3月を送ってしまった。でも今回は,そんなあわただしい中でも大事なプライベートタイムをとることに成功した。
一つ目は,中学校時代の友人たちと人生初のゴルフを楽しんだこと。休める日が非常に限られている私にみんなが予定を合わせてくれて,栃木県内のゴルフ場の会員である友人がコース予約をしてくれた。数十年のキャリアをもつ友人たちが私の初ラウンドにつきあってくれた。今年度初めてゴルフクラブの中古セットを購入してから,打ちっ放し(練習場)に3回ほど行っただろうか。一緒にコースを回ってくれるみんなにかける迷惑を最小限にしたいと思ってはいたものの,なかなか練習時間を割けずに特訓もしないまま,ルールやマナーも未習得なまま,当日を迎えてしまった。結果はin73+out64のトータル137。池ポチャも林からの隙間打ちもバンカーショットも体験した。ミラクルショットもあったし,まぐれで気持ちのいいドライバーショットの感触も2打だけ味わえた。それより何よりも,中学校時代の田舎の友達と,職業も身分も関係なしに,ひたすら遊べて,終わってからのビールを飲み合えたことが最高に心地よかった。
もう一つは,高校生の息子をインドネシア出張に同行させ,仕事の合間にいろいろな話をしたこと。カリマンタン島僻地の小規模校に入り込んで,校長先生と話をしつつ,私自ら小学生相手の授業をする姿を息子に見せながら,ホテルの部屋では過疎地域の教育を取り巻く諸事情を説明した。その他,早朝の水上マーケットに連れ出し,船同士で売り買いをする現場に立ち会わせたり,天然ゴムの採取現場(人工林)を歩かせたりした。知人(インドネシア人)に会わせ,コミュニケーションをさせながら異文化を体験させた。ふだん自宅でわが子と過ごすことが乏しいダメな父親にとって,ずっと息子と一緒に過ごせたこの一週間は大きな意味があった。それは息子にとっても同じだったけれど,初めての海外旅行なのに英語すら通じないエリアで,頻繁に停電するほどのインフラの低水準な村に滞在し,電気ポットで夕食をつくる私につきあい,いくつかのアクシデントにも見舞われたから,きっと相当に疲れたことだろう。昨日帰国してから今日に至るまで,まだ体調が戻らないようだ。それでも,「次の海外出張にも連れて行ってほしい…」などと大真面目に語りかけてくる息子が,ちょっぴりタフになった気がして,今年は素敵な3月だったと思うことにした。
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