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2012年11月14日 (水)

野田総理の決断

 野田佳彦総理大臣が決断した。いや,決めていたことを自民党の安倍晋三総裁との党首討論の場で表明したというのが妥当か。この臨時国会で法案が通らなくても,来年1月に召集される通常国会までには衆議院議員の480名定数を1割削減させることを野党に強く要求した。その答弁は実にかっこよかった。これから選挙モードに入るが,12月4日の公示日までに与党の民主党から離党者が出ることが予想されている。そんな輩に一般国民の何倍もの歳費(給与)を税金から支出しているかと思うとうんざりする。まあ政策が合わないのなら無所属に離脱するのもわかるけれど,共に闘い共に行動してきた仲間を裏切り,世間の風向きに合わせて人気ありそうな政党を渡り歩く人には,政党交付金を与えないで欲しいものだ。

 民主党の支持率は地に落ちているが,反対に今日の党首討論での野田さんの力強い答弁を見た人は,野田首相の党首としての手腕ではなく,一国の首相としての責任感を感じたに違いない。12月16日は私たち国民が有権者としての責任を果たす番だ。首相の予想外の「解散予告」宣言に永田町は揺れている。私たちはどの政治家がどう動き,何を優先しているのかをじっくり見きわめ,政治に参画することのできる貴重な1票を,自分の意思表明として投票に参加しよう。政治的無関心が悪しき政治を助長してきたこの国を,良くするのも悪くするのも,私たち有権者だから。

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