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2012年9月14日 (金)

イスラムの私立学校でのプロジェクト

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 インドネシアでは私立学校に政府からの私学助成金がないため,この学校でもかなり高額な学費を徴収せざるを得ない。しかし,貧富の差が大きいこの国でも,裕福な家庭の子どもの入学希望が多く,簡単なリテラシーテストをして選抜しているという。
 ジョグジャカルタのほぼ中心部にある AL-AZHAR小学校はイスラム系の系列校であり,幼稚園から中学校までジャカルタにある本部がコントロールしている。この学校の参観をすることになったのは,研究室の大学院生でインドネシアからの留学生が,インドネシアでも「総合的な学習」を実験的に実践してみたいという研究目的を掲げたからだ。正規の時間割を変えずに各教科内の学習内容を教科横断的にアレンジしてカリキュラム開発するという,いわば先月取材してきたニュージーランド型のトピック学習のような“総合”を企画することになった。来年2月以降にその学生の実験授業がスタートする。

 学校参観の後でアポのあったジョグジャカルタ特別市の教育委員会の人たちとの懇談会では,その“総合”の実験授業についても話題にしたが,教育長以下,小学校担当課長も難色を示し,国の教育政策が点数到達主義で,暗記詰め込み教育が当たり前になっている授業を変革するのは非常に困難だと語っていた。
 私たちは未来を生きる子どもたちに対して,今どんな教育を実践すべきかに責任を持ちたい。インドネシアでの挑戦は果たしてどうなるだろうか?

                     マレーシア時刻 14日 13:18

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