家族で福島へ
3.11の当日はフィンランドにいた。インターネットで震災被害を知って言葉を失っただけじゃなく,家族とも親戚とも連絡がとれなかった。間もなく欧米メディアが福島の原発の危機を深刻に報道し始めたけれど,NHKをはじめ日本のメディアの落ち着いた報道姿勢に違和感をもったことは当時のブログにも書いた。ツイッターに心ない書き込みが殺到したことにも心を痛めた。あの事件からもうすぐ1年半になる。
8日から1泊2日で福島へ出かけた。震災から今まで私は一度も東北へ行けずにいた。自分のスケジュールが過密だったこともあるけれど,野次馬にはなりたくなかったし,自分にできる復興支援は何かをずっと考えていたからだ。今年,家族全員が共通に休みを取れる日がこの日だけだった。そして,実家の母を連れて孫3人とゆっくり過ごさせることができる日程もこの日だけだった。今年の唯一の家族旅行と親孝行を兼ねたオフを,私と妻は震災被害から復活した「ハワイアンズ」に行き先を決めた。貴重な旅行だから,福島へ行くことにした。
みんな満足していた。腰が曲がっていたはずの母も,嬉しそうに背筋を伸ばして歩けていた。私が試験問題の採点や成績評価の仕事をしていた以外は,みんなでリゾート施設をフルに楽しんでいた。いつもは無駄遣いや商品価格にナーバスな妻も,子どもたちの高額なお土産代に寛容だった。自分に出来ることはささやかなことかも知れない。でも,一歩踏み出して行動することを軽視してはいけない気がする。長野から栃木経由で福島いわき市までの往復ドライブは,冬にもう一度決行することになりそうだ。また福島に行きます!
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