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2011年12月30日 (金)

わ・す・れ・な・い

 「わ・す・れ・な・い 東日本大震災 命の記録」(長野のTVではNBS局)を観てしまった。
日常を一緒に過ごしてきたさまざまな家族や近所の仲間たちが…、これからの生活を夢みていた恋人たちが…、学校生活を共にしてきた大切な友達が…引き離された。そして、いまだに多くの行方不明者がいるとともに、身元のわからない遺体番号だけの死者が、自分の名前を取り戻してもらうことを、きっと待ち望んでいる。尊い命が奪われ、多くの人の人生が大きく変わってしまった事実を私は忘れられない。…涙が止まらなくなった。

 妻の父親が今年84歳で他界したから、我が家も正月は静かに喪に服す。でも、大震災の被災者の悲劇は、個人の問題とは別に、私たち一人ひとりが未来の社会をつくっていく責任を要求しているのではないだろうか。
 「犠牲になった人々の死を無駄にしないためにも、あの震災を忘れずにこれからに生かしていきましょう」とメディアは語る。その通りだと思うけれど、頭で理解するのではなくて、自分がいったい何をどうすべきなのかを行動して考えていくことを私たちはサボっているような気がしてならない。

 明朝から故郷に帰る。老いた母と、介護を必要とする姉に、日頃は何もケアできていない「うしろめたさ」を少しでも解消すべく、気持ちよく正月を迎えられる環境づくりをしてこようと思う。大切な誰かを想う気持ちは、私もいつまでも失うことはない。

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