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2011年10月 4日 (火)

山形ガールズ農場

夕方,須坂市の小学校の先生方との研究会に向かう車の中で聴いていたラジオ番組に,「山形ガールズ農場」の代表取締役である菜穂子さんがゲスト出演していた。
 高橋菜穂子さんは,横浜国立大学を卒業後に山形の実家に戻って父親に農業の手ほどきを受け,都内の農産物流通会社に勤めてから果樹や米などの生産技術に関しても5年間の研修を積んでいる。その後,全国農業青年会議の理事も務めながらビジネスとしての農業を女性の立場から起業していくことを決意し,「山形ガールズ農場」を立ち上げたという。彼女が農業に注目したそもそものきっかけは,教育実習で子どもたちとの学校生活を経験した時に,これからは農業が大事だと感じたことだというから実にユニークだ。
 「女子から始める農業改革」を夢みて,農業を若い人のあこがれの職業にすることを目標に菜穂子さんたちは頑張っている。専業農家の長男に生まれた私としては,農村を元気にするプロジェクトに邁進する菜穂子さんに心から拍手を送りたいと思うと同時に,そういう夢を描けなかった自分を恥ずかしくも感じた。山形ガールズ農場のホームページ http://www.kf831.com/girls/girlsinfo.html には,次のような紹介文が載っている。

山形ガールズ農場は、
          女性のための女性の農場を目指しています。
農業ブームの到来で女性にとって、
農業がだいぶ身近な存在になってきました。
でも、ブームに流されるだけではなく、
農業を魅力ある職業として
もっと世の中の人たちに広く知ってもらいたい。
そんな想いを抱いてがんばっています。

都会の華やかな生活や流行を追いかけるファッショナブルな生き方をする女性もきっと輝かしいのだろうが,田舎育ちの私には,農業に生き方を見つける女性たちの方がはるかにかっこよく,素敵に思えてならない。彼女たちの挑戦が,日本全体の農業に元気と勇気と夢をもたらすことを私は信じてみたい。

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