山の上の小さな牧場に泊まる
トロンハイム空港から小型プロペラ機でモ・イ・ラーナ空港に降り立った。以前ノルウェーでお世話になった大学教授の息子(エイビン)さんが私を迎えに来てくれていた。エイビンさんとは電子メールでやりとりはしたものの初対面なのに,今日から2日間泊めてくれるという親切に甘えることにした。というのも,北極圏に近いこのエリアにはホテルは1軒もなく,公共交通機関もない。明朝には町まで送ってもらい,明日から5日間は予約済みのレンタカーを自分で運転して僻地の小学校をたずね巡る学校参観となるからだ。
彼は1人で山の上の小さな牧場に住んでいて,小学校の非常勤講師も兼ねている。大工をしている友人と家を新たに建てている最中だという話だったが,自宅に着くと2頭の親子馬とラブリーな犬がスキンシップを求めて出迎えてくれた。無線LANは繋がっていたが,携帯電話のアンテナ状況は圏外だった。夕食の準備の時刻になると,彼はジャガイモを掘りに行くと言って外へ出て行った。なんとも素敵な自給自足に近い暮らしを彼はエンジョイしているようだ。
森の中の狭いワインディングロードをずいぶん長く走ってたどり着いたこの家まで,明日は学校の取材後に無事に運転して戻って来られるか…少しだけ心配になったが,まあ都会の繁華街を走るよりは安心だし,ノルウェーの森をドライブできるこの機会を楽しむことにしよう。
(ノルウェー時刻 9月11日 18:50)
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