実質審議を欠く「予算委員会」
ようやく今日参議院本会議で補正予算の採決が行われる見通しになった。
「国民は困っている」という発言は与野党一致しているのに、急ぐべきはずの補正予算の実質審議がいっこうに進展しないのはなぜか。「予算委員会」なのに、私の知るところ、ほとんど予算の中身の質問をしない野党議員の常識はどうなっているのか。議長も本来議論すべき議案ではない質疑を繰り返す不合理をなぜ許すのか?必要緊急な案件が発生すれば、特別委員会を組織して別の場で議論すればいいのではないか?私たちはそのために国会議員に相当額の歳費(報酬)を支払っているのであって、政権争いや選挙運動のために高額な給与を与えているのではない。おそらく野党はこの予算案を参議院の多数議席の力を利用して否決することになる(衆議院の優越により成立はする)が、反対することが最初からわかっていても、その理由を正当に主張して国民に理解を求めるべきではないか?官房長官をはじめとする政府人事に対する問責決議案をいつ提出するかを野党間で議論する前に、補正予算案の意見の違いをまず議論してほしかった。
このところの国内外の政情をめぐって、尖閣諸島での中国漁船衝突事件やその証拠映像流出事件、北方領土へのロシア大統領の訪問、TPP交渉、そして北朝鮮軍による韓国の島砲撃事件への対応など、外交問題に関して政府の外交手腕に不安を感じるのはよくわかる。それなりに苦言を呈することは必要だと思う。でも、残念ながら国会中継をみても新聞を読んでも、質問に立つ野党議員の言説は、ひたすら政府与党を攻撃して政権奪取をもくろむファイトが読み取れるだけで、国民生活を真剣に考える姿には思えなかった。
管政権の支持率は下がる一方だが、野党の政治姿勢にも不愉快な思いをしているのは私だけだろうか。
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