伏木久始研究室 http://fusegi.cafe.coocan.jp/

« 紅白歌合戦に出演した意外な歌手 | トップページ | 仕事始め »

2010年1月 3日 (日)

箱根駅伝

 毎年,正月2日には実家のテレビで「箱根駅伝」を観ながら学生が書いた論文を添削している。片道5時間もの間,ずっとテレビにかじりつく精神的ゆとりは持てないものの,やはり選手同士がタスキを繋ぐこの競技は,毎年「何か」を感じさせてくれるから私の正月の楽しみの一つになっている。

 箱根駅伝は,東京~箱根間を往路5区間(108.0Km),復路5区間(109.9Km)の合計10区間(217.9Km)でタイムを競う,学生長距離界の最大イベントである。箱根駅伝が誕生したのは1920(大正9)年のことであり,1912(明治45)年のストックホルム五輪にマラソン代表選手として出場した金栗四三氏らの尽力により創設された。この大会の最優秀選手に贈られる「金栗四三杯」の由来がここにある。

 今年の最優秀選手賞は,2年連続で東洋大学の柏原竜二選手(2年生)に与えられた。柏原選手は,昨年の同大会で5区の区間新記録をマークし,今回も4区までの4分以上の遅れを挽回し,自己のもつ区間記録を更新して往路優勝をもたらした信じられないアスリートだ。

 ところで,こうした選手たちの懸命の努力とは裏腹に,先導する白バイをはじめ,並走するマスコミの撮影車両や各チームの伴走車などが毎年気になっている。長距離を走る際に呼吸が苦しくなる経験は誰もが味わっているだろうが,排気ガスを吸わされることだって嫌なものだと思う。自転車での並走が現実的ではないとしても,せめて最新技術を生かしたエコカー,電気自動車などを走らせるのが選手への思いやりではないのか?そういう配慮を導入することこそ,技術大国が見せるべき先進性なのではないかとつくづく考えさせられた。

« 紅白歌合戦に出演した意外な歌手 | トップページ | 仕事始め »

ニュース・社会」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 箱根駅伝:

« 紅白歌合戦に出演した意外な歌手 | トップページ | 仕事始め »