日本教育方法学会からの帰り道

　27日の日本教育方法学会での今年の自由研究発表は，デンマークの教員養成大学で取り組み始めた保育士養成学校との合同でのＰroject－Ｂased－Ｌearningの実践についてだ。時間が不足したが概要は何とか説明できたのでよし！としよう。

　その後，大会プログラムの最後にセットされたラウンドテーブルの準備をした。私は今回初めてラウンドテーブルに企画者としてエントリーしたが，そのタイトルは「教職の専門性における教員のコンピテンシーを考える」…。オランダのコンピテンシー開発プロセスにヒントを得たワークショップを実演してみるという試みだったが，とても有意義な90分になったと思う。関係者に感謝したい。

　反省会などを済ませてから，休日割引の高速道路料金制度を生かすために，伏木研究室一行は，この日のうちに本州へわたる橋を快走し，岡山に泊まった。

　月曜日，長野に向けて長～いドライブの旅に出発。途中の神戸にも京都にも…下りてゆっくり観光したかったが，学生の持ち金と私の体力が限界にきていたし，翌朝から会議もあったから帰路を急がねばならなかった。

　琵琶湖の見えるサービスエリアで昼食休憩をとり，ツアー最後の集合写真を撮った。この一枚もそうだが，学生たちは湖面を見つめながら何を想ったのだろうか。

　大学に車で辿り着いたのは19時を過ぎた頃だったから，岡山の宿からのドライブに10時間ほどかけたことになる。４泊５日の西日本ツアーで私が自家用車を運転した距離は合計で1,441km。まる一日たっても疲れが抜けないのも仕方あるまい。学生も体調を壊すことなく，各地での名物を食べながらみんな元気に戻れたことが引率者として何よりもありがたい。

　来年度のゼミ合宿は東京になると思うが，今回のツアーを超える体験をアレンジすることは至難の業だ。どこかの研究室と合同ゼミを企画することから準備してみようと思う。